祖母の家

おばあちゃんのトーク(Bトーク)です。

罰当たりな中世風ファンタジー世界で墓守!!

こんにちわんこそば。オーバー・チュン(諸説あり)です。

 

突然ですが、皆様は GraveyardKeeper(グレイブヤードキーパー) 

というゲームをご存知でしょうか?

こちらのゲームは、LazyBearGamesというロシアの開発会社発。

2018年にリリースされ、今年2月にはNintendo Switchインディーズ枠にめでたく移植されており、現在は2つのDLCコンテンツと共に販売されております。

作り込まれた精細なドット絵、洋ゲーらしいインモラルな雰囲気……

なかなか面白そうですよね?

 

わたくしBBA、そんなGraveyard Keeper(以下、GK)を先日クリアしたので、その感想についてお話します!!(ネタバレなし)

 

⚠このゲームについて知る前に、こちらの墓守クイズをぜひどうぞ。

 

 

 

 

どんなゲームなの?

主人公は現代を生きる・おヒゲのおじさん。

仕事の帰り道、娘へのプレゼントを買って帰宅する途中、疲れからか不幸にも赤信号を渡ってしまい、車にはねられてしまいます。

気が付くと精神世界のような場所へ。

そこに現れた謎の人物から「お前には新しい墓守になってもらう!!」と一方的に宣告され、おじさんは中世ヨーロッパ風な異世界のオンボロ墓地に飛ばされてしまいます。

しかしそんなの関係ねぇ!とばかりに主人公は元の世界に帰る方法を探してさよならバイバイ、というのがメインストーリーであり最終目的のゲームです。

 

そう、このゲームにはストーリー上のエンディングが存在します。

GKの販促動画を見た人からよく「暗黒牧場物語」「汚い牧物」と言われていますが……

結論から言いますと、牧物系を期待して購入するのは、ちょっと早計。 

同じインディーズ枠の2Dドットゲームで比較しやすいもので言うと、

牧場物語(ハーベストムーン)の正統派フォロワー作である、StarDewValley(スターデューバレー、通称スタバ)とは明確に一線を画すると言ってもいいです。

(スタバはとっ~ても楽しいので全力でおすすめします!!ちなみにたったの1500円!!ヤバいね)

 

牧物系って

主人公が新天地で心機一転、生活を始めます!この土地でがんばるぞ~!

農作物を出荷して、部屋の模様替えして、恋人作って、結婚して……❤

みたいな、理想の生活を送るシミュレーションですが

 

GKはというと、

(脱出するためにカネを稼いでおつかいをこなせ!!!)

って感じで、要は牧物みたいにエンドレスなスローライフを送るゲームではなく、

RPGみたいに目的(エンディング)に向かって進めてくゲームになるんですね。

 

前述のSDVのオマージュも実はちらほら散見しますが、

このゲームにおいては農作物なんて金策の一部という位置づけですし……

新天地でスローライフ、というゲームではほんっっっとに無いです。断じて!

 

⚠あとこのゲームはシナリオが面白い反面、謎が多く考察要素もあるので先に知ってしまうとクソつまんなくなります。特にDLC関連。

購入を検討される方は、このゲームについてググるのはおよしになって。

  

プレイしてるだけで罰が当たりそう……

 

                      何を隠そう、このゲームは

🌟 非  に 罰 当 た り 🌟

                            

なんです。

扱ってるテーマが墓守なので仕方ない部分もありますが、ロシア産らしいと称賛するべきなんでしょうか、とにかくまあ~~全てがインモラルです。

インディーズの公式紹介動画でも触れられていましたが、

 

・運ばれてきた遺体から肉を剥ぎ取る

その肉を加工して軽食に変えて、魔女の火刑広場で売りさばく。

・剥ぎ取った遺体は埋葬せずに川に流す

 

という、みたいなことができます。

ちなみにGKの世界において肉は高級品であり、

ゲーム内では遺体からしか入手手段はありません。なんてこったい。

この世界では道徳なんて燃えないゴミなのだ。

ちなみに捕まってる魔女も、史実よろしく無辜の民っていう……。

 

ちなみにこんなのはほんの一部で、さらに様々なインモラルが用意されております。

主人公のおじさんも精神がタフなんだか、帰ること以外どうでもいいのか、ちゃっかりしてるのがまたシナリオの面白さに一役買っています。

この辺はプレイしてぜひ笑ってください。

 

やることが多すぎる

そんな罰当たりゲームのGKですが、インディーズらしからぬ要素のボリュームでして、

メインストーリーのクエスト以外にも、やることがほんっとに盛りだくさん!!

 

ざっとあげていくと……

  1.  ・墓守としてのタスク →遺体を埋める・お墓を作る・墓場の管理
  2.  ・教会のタスク →毎週礼拝を行う・教会の管理・信者からお布施を募る(!)
  3.  ・農耕 →農作物を作る・箱に詰めて出荷する
  4.  ・採集(なお、ツルハシなどの道具は消耗品!) →石・木・果物
  5.  ・他 →人体解剖・錬金術・執筆・酒造
  6.  ・DLC関連 →酒場経営・ゾンビ作成

 

……といった具合で、

ハチャメチャに忙しいです。

多分このゲームを始めたら、序盤あたりでこの世界の目まぐるしさに気づいて、

思わずと悪態をつきます。確実に。

 

バグは日常

そんな要素たっぷりなゲームでございますので、プログラムも相当えらいこっちゃになってるのではないかと推察いたします。なぜか?

 

なんとこのゲームには

 

おどろいた?(おどろきました)

 

フリーズも、強制終了もあるよ。

インディーズ系はバグが少なからず存在するのですが、こんなに恒常的に存在するゲームは初めて見ました。そして当面、修正パッチを出すつもりもなさそう。

でも恐ろしいことに、バグがこうも普通に存在してると慣れてしまうんですよね。

 

ちなみに……。

セーブは主人公を就寝させるとできるのですが

主人公は寝なくても死なないため、ついついセーブを忘れちゃうんだ!

→強制終了もしくは進行不能バグに遭遇。つみです。

→数日分のデータを失う、という悲劇がしばしば起きます。

 

なお数日寝ないと主人公に『不眠』というデバフがつくのですが、リリース当初からあるものではないそうで、データのクラッシュを回避するために(セーブのリマインドのため)実装したんじゃないかとも言われてるくらいです。

そんなもん実装してないでバグを減らせ。

GKをプレイしてると、サポートの切れたPhotoshopCS6を使っていた頃を思い出します。

そう、こまめな保存は大事。

 

総評

いかがでしたでしょうか??

値段の割にボリュームがすごい作品ですね。

個人的な感想を言うと、全体的に荒削りなんだけど濃い味で面白かったです。

*1シナリオの一部は打ちっぱなしだし、バグは我が物顔で存在するし……。

あとこれはほんとに感じ方なんで個人差ですが、説明が足りない!

ゲーム進行のためのシステムが煩雑(テクノロジーポイントというシステム)かつ、

なんの説明もなかった操作の要求なども唐突にあったり(!)

特に序盤はとっつき難い印象を抱く人は多そうです。

ただし、ドット絵は本当に精巧で、これは手放しで評価できる部分だと思います!

ドット2Dゲームが好きならやってみる価値は大いにありです。

BGMは曲数が少ないながらも、なかなか良かったのもいいですね。

 

自分が一番評価できるのはシナリオなんですが、フィナーレは追加DLCの余地を残すためか、やや謎……な感じです。ここらへんがとてつもなく賛否両論ですので、購入される場合は「まああの悪名高いロシア産のゲームだし!」という気持ちで臨んでいただければと思います。

エンドは抜きにして、序盤の苦痛(本当になにもわからん!)から主人公と一緒にだんだんと世界に馴染んで、NPC達とだんだん親交を深めていき、ブラックジョークだらけのこの世界の真相に近づいていく。そして最後は……?

ぜひDLCと一緒に購入してプレイしてほしいですね!

 

おばあちゃんポイント

85/100 おもしろかった~~

*1:おそらく追加DLCの為の余地だと推察